「働くの実験室(仮)」活動記録 by SmartHR
読む、 #ウェンホリ No.01-01「ふと頭によぎって考えてしまう。それはすごく哲学的」
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読む、 #ウェンホリ No.01-01「ふと頭によぎって考えてしまう。それはすごく哲学的」

「働くの実験室(仮)」活動記録 by SmartHR

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZさんによるPodcast「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」書き起こしシリーズ。通称「読む、#ウェンホリ」。今回は、第1回のタレント・新内眞衣さんと哲学研究者・永井玲衣さんの対談から「ふと頭によぎって考えてしまう。それはすごく哲学的」をお届けます。

どうしても小難しいイメージがつきまとう「哲学」という言葉。しかし、永井さんは常日頃から私たちは哲学をしていると説明します。それは一体どういうことなのでしょうか?

ふと頭によぎって考えてしまう。それはすごく哲学的

新内:哲学って……なんか私さっき、インターネット調べてきたんですけど。

永井:フフフ、かわいい(笑)。

新内:でも、なんかやっぱり難しすぎて、ちょっとわからなかったので(笑)。まずは哲学ってどういうものなんだろう? って思って。聞いてみます。

永井:ねえ。「哲学研究者の」とかもすごい眞衣さん、言いづらそうにしてましたよね? 「哲学研究者……誰?」みたいなね。

新内:そうなんですよ(笑)。

永井:哲学……まあ、いろんな定義があるんですけど。私自身はですね、なにかすごい専門的な学問っていうよりも、極めて日常的な営みだと思っていて。っていうのも哲学って立ち止まって「なんでだろう?」とか「どういうことだろう?」っていうふうに問い直して考えること。それ自体を私は哲学だと思ってるんですよね。で、そうなると本当に私たちって普段、すでに哲学していて。だって「なんで楽しい時間ってあっという間なのに、つまらない飲み会ってこんなに長く感じるんだろう?」とか。

「なんで生きてるんだろう?」もそうですけど。とか、もっとなにか卑近なというか、しょうもないでしょ、みたいに思えるような問い……なんだろうな? たとえば「自分の抜けた髪の毛って、なんで自分のものだったのに急に気持ち悪く感じるんだろう?」とか。

新内:確かに。

永井:なんか、そういうすごく日常的であんまり学問っぽくないけれども、でもすごく切実に問うてしまうとか、ふっと頭によぎってしまうような問いについて考えること。それを私は哲学だなと思ってます

新内:そもそも哲学の道に進まれるようになったきっかけとかはあるんですか?

永井:私は、世界が怖すぎて。

新内:あら! 闇深発言(笑)。

永井:だって、怖くないですか?

新内:世界ですか? 世間ですか?

永井:いや、世界です。もう、生まれてきたことが怖すぎて。だって、「手ってなんでこんな形なんだろう?」とか、「ビルとか当たり前に建っているけど、これってなんでみんな、当たり前のようにここを行き来しているんだろう?」とか。「せっかく生まれてきたのに、死ぬから」とか。「時間というものを世界中の人が守っている」とか。とにかく、怖かったんですよね。

新内:すごい視点ですね。

永井:そうですか? 怖くないですか?(笑)

新内:「怖い」っていう視点が私の中にはたぶん、視野が狭いから、まだ見えてなかったのかもしれないです。

永井:いやいや。臆病なだけだと思うんですけど。とにかく怖すぎて。で、それについていちいち引っかかって考えるのが哲学なんだっていうのを高校の時に知ったんですよね。で、「そんないいジャンルがあるんか!」と思って。「哲学科に行こう」ってはじめちゃったですかね。

新内:そうなんですね。哲学を研究してて楽しいとか奥深いなって思えることとかってあったりするんですか?

永井:そうですね。私は哲学って世界の奥行きを信じられることだなと思っていて。っていうのは、一番しんどいのって「ああ、もうこれで終わりか」とか「もうこれ、つまらないな」って思う瞬間。それって一番つらいなと思うんですよ。「なんだ、こんなもんか」とか「これがずっと続くのかな」とか思うことだと思うんですけど。でも哲学って、たとえばみんなが当たり前のように使っている道具とか概念みたいなものを「えっ、本当に?」とか「えっ、なんでこれってこうなってるんだろう?」っていちいち引っかかるんですよね。

傷つく言葉ランキングナンバーワン「どうでもいいじゃん」

永井:でもそれって、「これで終わりじゃない」って信じられてるっていうか。なにかその先みたいなものを信じられているからこそ、問えると思うんですよ。そうなると「ああ、世界ってまだ広いんだ」とか「まだ考えることがある」とか「まだこれで行き止まりじゃない。『これが正解、終わり!』じゃないんだ」って思えた瞬間ってすごいほっとするんですよね。

新内:なにかそれこそ「で?」で終わらせる人とかって、すごくなんて言うんですかね? 悲しい気持ちになったりするじゃないですか。「だからなに?」とか。それを取っ払って、もっともっとより深く信じることをしていけば、もっともっと楽しくなりそうな分野であるのになって今、すごい思ったんですけど。

永井:そうなんです。傷つく言葉ランキングナンバーワンが「どうでもいいじゃん」

新内:ああーっ!

永井:悲しいですよね?

新内:すごい悲しいですね……。

永井:「えっ、これってさ、こうじゃない?」「えっ、どうでもよくない?」って言われるのがすごい悲しくって。それってなんか、行き止まり感があるんですよね。でも哲学とか哲学者たちって決して「どうでもいい」って言わないというか。「なんで、なんで、なんで?」って言って一緒に考えてくれるのが哲学かなと思いますね。

No.01-02へ続く>

文:みやーんZZ


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