社員がつながり、成長を支援し合う。パーソルの取り組む社内活性プロジェクト「タニモク」×「モクサポ」#WORKDESIGNAWARD2021
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社員がつながり、成長を支援し合う。パーソルの取り組む社内活性プロジェクト「タニモク」×「モクサポ」#WORKDESIGNAWARD2021

「働くの実験室(仮)」活動記録 by SmartHR

WORK DESIGN AWARD」は、働き方をアップデートするために奮闘する組織や人を応援したいという思いから創設されたSmartHR主催のアワードです。初開催となる2021年は、6部門を設け、合計で100を超える企業や団体から応募が集まりました。

そのなかでキャリア部門に選ばれたのが、パーソルキャリア株式会社が取り組むふたつの社内活性プロジェクト、ワークショップ「タニモク」とコミュニティ「モクサポ」です。コロナ禍で社員同士のコミュニケーションの減少や中途入社者の孤立などの問題があがっているなかで、このふたつのプロジェクトが社員の関係性を変える一助になったとか。

その詳細について、「タニモク」プロジェクトリーダーの三石原士さんと「モクサポ」コミュニティマネージャーの小松由さんの2人に話を伺います。

三石原士(みついし・もとし)写真・右
「タニモク」プロジェクトリーダー。大学卒業後、渡独。設計事務所にてキャリアをスタート。帰国後、パーソルキャリア株式会社に入社。2017年に「タニモク」を開発。ワークショップを通して年間1,000名超の目標設定に関わる。パーソルキャリアのミッションを推進するエバンジェリストとして、はたらく個人がキャリアオーナーシップを身につけるためのプログラム開発などに従事

小松由(こまつ・ゆう)写真・左
「モクサポ」コミュニティマネージャー。人事本部 組織・人材開発部では組織開発のエキスパートとしてMISSION、VALUE推進を担当。経営戦略本部 MISSION共創推進部では「キャリアオーナーシップとはたらく未来コンソーシアム」事務局として、社内外にパーソルキャリアのMISSION『人々に「はたらく」を自分のものにする力を』の推進を行なっている

オリジナルのワークショップ『タニモク』を、ブランディングにも活かす

「タニモク」は3~4人でチームを組み、相手の状況や強みをヒアリングしたうえで「自分だったらこうする」という主観の目標を立て、本人にプレゼンするワークショップ。多方向からの対話を踏まえて、最後には自ら具体的な目標を組み立てます。コーチングの仕組みを用いて、客観的かつ肯定的な提案が飛び出しやすいのもポイント。他者からさまざまな視点を提供してもらうことで、思いもよらない「自分の伸びしろ」に気づけると、好評を得てきました。

このタニモクが社をあげたプロジェクトとして正式に動きはじめたのは、2018年9月のことでした。当時のことを発案者の三石さんは次のように振り返ります。

「その前年にインテリジェンスからパーソルキャリアに社名を変えて、グループ全体で『はたらく』にまつわるさまざまなサービスを提供していこうという機運が高まっていました。しかし、どうしても派遣や転職の会社という過去のイメージに引っ張られてしまい、企業認知もなかなか向上していかない。そこで社外から一定の評価を得ていたタニモクを、コーポレートブランディングにも活かせるコンテンツにしようと考えたんです」(三石さん)

社外のメンバーとタニモクを実施した人事部の小松さんも、その効果を実感したといいます。

「僕自身、タニモクへの参加が自分の価値観を振り返るいいきっかけになったんです。それだけでなく、参加者同士で進捗を定期的に報告するようになったことで活動の場が増え、人事としてのキャリアが広がっていく感覚もありました。せっかくこんなにいいコンテンツなのだから、社内でも実施したほうがいいと思ったのは、その頃からです。パーソルキャリアの業務領域が急拡大していくなかで、社員同士のつながりが希薄化していくことは、組織としても大きな課題になっていました。やるだけで終わりになりがちな研修やワークと違って、タニモクならお互いのつながりを保ちやすいと思ったんです」(小松さん)

コロナ禍で生まれたコミュニティ『モクサポ』が、人間関係と目標を後押し

転機になったのは、2020年。新型コロナウイルスの蔓延でリモートワークに移行。出社がままならない状況は、社内の人間関係にも多大な影響を与えることになります。コミュニケーションがチーム内だけに閉じてしまい、メンバー同士の関係性が希薄になっていきました。それだけでなく、周囲からの刺激を受けづらくなったことで、各人がこれからのキャリアを考える機会も乏しくなりました。緊急事態宣言下で入社した社員のフォローアップも、なかなか行き届きません。

そこで、タニモクのオンライン版を新たに開発。さらにタニモクで立てた目標を社内でサポートし合うコミュニティ「モクサポ」をつくったのです。2021年2月にはパーソルキャリア社内でタニモクの定期開催がスタート。社内ポータルで募った参加者は、回を追うごとに増えていきます。

「自分のキャリアについて考えて、何かしらの目標を立てるところまでは『タニモク』を通じて実現することができました。でも、それを途中で諦めることなく継続するためには、その後の行動を支え合い、お互いに前進させていく仕組みが必要だと感じたんです。その一連の流れで、社員同士の関係性にもアプローチできると考えました。それで生まれたコミュニティが『モクサポ』です」(三石さん)

モクサポは、タニモクそのもののメリットも加速させます。

「目標を立てるときって、明るい未来のことばかり考えるから楽しくて仕方ないんですけど、当然ながらそれだけでは人生は変わりません。『一週間後までにやれること』『半年後までにやれること』と具体的なアクションを決めて動き出すことが大切です。そしてモクサポで支え合う。たとえば『一週間後までにこの分野の先輩から話を聞いてみる』といったアクションを設定しているのにできていない人がいたら、『僕がアポを設定しちゃうね』とおせっかいを焼いてしまうわけです。そうしたコミュニケーションが、タニモクの効果を最大化していくことにつながっていきました」(三石さん)

モクサポのコミュニティマネジメントを担当する小松さんは、楽しく自走できる場づくりのポイントをふたつ話してくれました。

まずは居心地のよさをつくることです。モクサポを通じて『自分の行動を誰かが見て、応援してくれる』『一緒に活動することで自分も頑張ろうと前向きになれる』という体験をしてもらうだけでなく、コミュニティのチャットに誰かが投稿したらすぐにリアクションをするなど、ささいなことを心がけています。そうしたコミュニケーションを僕だけでなく、運営メンバー複数人で対応するのも大切です。

それから最近は、私や三石さんはあまり前に出ないようにしています。コミュニティを立ち上げて数カ月経った後、一緒に企画運営をしてくれるメンバーを社内で募集したんです。その方々はすっかりタニモクやモクサポのファンになってくれていたから、熱量高くコミュニティを盛り上げてくれています。本人の『やりたい』と、コミュニティのタスクを結びつけることで、いい循環が生まれるんです。

ただ、コミュニティ運営がうまくいかないという相談を社外から頻繁にいただくので、コミュニティを支援するツールの開発を考えています。それが実現すれば、より多くの組織で活用されるのではないでしょうか」(小松さん)

これからも多くの人の、自己実現と関係構築を助けるツールに

「タニモク」×「モクサポ」プロジェクトは、コロナ禍でも参加者にさまざまな効果をもたらしました。営業成績や管理職への意識を引き上げ、ルーキー賞などの受賞者を多数輩出。また、タニモクの実施前・実施直後・実施一カ月後に行ったパーソル総研のはたらくひとの幸せ/不幸せ診断では、「チームワーク」「他者承認」「他者貢献」といった項目で、有意にポイントが向上していたとか。

パーソルキャリア内のタニモク開催で面白いのは、毎回半分ほどが口コミによる新規の参加者だということ。昔の小松さんのように、悩みや不安の晴れた人が自分の所属するチームに持ち帰ることでさらなるメンバーが集まり、開催の場は全国に広がっています。なかでも女性の人気が高いとか。

「キャリアの悩みを抱えているけれど、周りに共有できない。そんな女性が今の社会には多いのかもしれません。プライベートなことは近しい上司や同僚には相談しづらい。かといって、友人に仕事にまつわる話をバックグラウンドから説明するのは手間になる。雑誌などで見かける華々しいキャリアの女性もロールモデルとして遠く感じる……。そこで、同じ会社だけどグループが違うちょうどいい距離感のつながりや、個別の事情が似ている人の選択肢を聞ける機会として、タニモクはニーズがあったのではないでしょうか」と、三石さんは推測します。

本格スタートから3年半。タニモクは今、新入社員研修やオンボーディングでも価値を大いに発揮するようになりました。

「コロナ禍において、ともに働く仲間とのタニモクが、ぐっとコミュニケーションを深めてくれるようです。単なる交流会よりもずっと、お互いを理解し合えるきっかけになる。また、新入社員が自分の勉強してきたことや仕事内容を結びつけて考え、他社の視点も含めて言語化した目標は、悩んだときに立ち返る“拠りどころ”にもなると聞いています」(三石さん)

 ちなみにこのタニモク、Webサイトにワークショップの進め方や必要な資料などが多数共有されており、自由に使えるようになっています。それもあって近頃は、高校や大学などの教育機関や市役所などの公的機関にも広がり、さらには海外からも引き合いが届きはじめているそうです。

「最近のリサーチでわかったのは、タニモク参加者がもっとも満足度を感じている瞬間は、いい目標を立てたり実現したりしたタイミングではないことでした。それよりも、自分の話を聞いてもらって、的を射た質問を受けたり、偏りのない目で自身の状況が整理されたりしたときに心が満たされるようなんです。こんなふうにタニモク×モクサポがもたらす喜びや成果をどんどん科学して、行動を実現につなげるためのポイントを紐解いていきたいですね。それが結果として、僕たちの活動をもっと多くの方々に届けることにつながるはずなので」(三石さん)

文:菅原さくら 撮影:田野英知

タニモクのWebサイトはこちら


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