「働くの実験室(仮)」活動記録 by SmartHR
読む、 #ウェンホリ No.06-02「“なにもしない”が苦手な2人のストレス対処術」
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読む、 #ウェンホリ No.06-02「“なにもしない”が苦手な2人のストレス対処術」

「働くの実験室(仮)」活動記録 by SmartHR

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZさんによるPodcast「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」書き起こしシリーズ。通称「読む、#ウェンホリ」。第6回の評論家・ラジオパーソナリティ荻上チキさんと精神科医などの星野概念さんの対談から「頼り合うことは、疲れに気づくことにもつながる」をお届けます。

疲れたときはなにもしない人もいるでしょうが、チキさんと概念さんは「しない」が苦手で、常にスケジュールを埋めてしまうそう。そんな2人が辿り着いたのは、ゆっくりとした時間を持つことでした。一体どのように過ごしているのでしょうか。

<No.06-01から続く>

「しない」が苦手な2人

荻上:ただその先、疲れたことに気づく。それに対してじゃあなにかをしようとするってなったときに「する」のが苦手な人と、「しない」のが苦手な人がいると思うんです。僕はしないのが苦手なんですね。というのは、そのドラマを見るとか、あとはゲームをするとか、音楽聞くとか、友達と話すとか、飲みに行くとか。「なにかをする」っていうことでストレスを発散しようとするんですけど。

僕の仕事って人と話して、ドラマとか本を読んで。それでいろんなものを吸収したり、語ったりするっていう、することばかりが仕事なので。本当はオフになるには、しないことがほしいんです。だから、ゆっくりと2時間お風呂に入るとか、ただただ山でボーッとするとか。そういう、しないっていう時間を過ごすことがいいってわかっているんですけど。ちょっと僕、その落ち着きがないタイプなので。しないができないんですよ。こういう、しないができない人って、他にもいます?

星野:いや、まさに僕、本当に……本当にしないができなくて。

荻上:ああ、同じですか?

星野:もう、興味が拡散しすぎてしまって。常に何かをしてしまうし、予定も埋めてしまうし。

荻上:はい、わかります。同じです。

星野:「なんでそんなに予定を埋めるの?」って言われるんですよ。

荻上:「疲れない?」って言われますよね。

星野:そうなんです。でも、もう予定が入ってないほうが疲れるっていうか。なんだろうな? なんか、座りが悪いみたいな感じなんですけど。でもなんか僕、3月の末から10日間、ヴィパッサナー瞑想っていういちばん古い瞑想の合宿に行ったんですよ。で、そこは瞑想センターに行って、連絡機器を預けて。なにも読まず、なにも書かず。まあ、集団で瞑想ホールで瞑想するんですけど、誰ともしゃべらず、目も合わさず、ジェスチャーのコミュニケーションもせずで10日間、過ごすんですけど。なんかそれって、もう何もしないの究極だったりして。でも結局、僕、虫とかに話しかけたりとかしてたんですけど(笑)。

荻上:ああ、昆虫に?

星野:「なにをやってるんだ?」とか。ミミズに対して「いつもありがとう」とか言って。ミミズ、土をつくってくれるんで。

荻上:なるほど。感謝の対象があるんですね。

星野:そう。でもなんかそこで、何もしないっていうか、いちばん周りの自分のものを削ぎ落とすみたいなことを体験したことで……すごいいい経験でした。たとえば今、さっきおっしゃった「山に行ってボーッとする」って言っても、絶対にボーッとはできないんですよ。

荻上:わかります。絶対にスマホ持ってきますよね。

星野:そうなんですよ。絶対スマホを触ったりとか、写真を撮るとか。「この隣の山は何山なんだろう?」とか。

荻上:グーグルマップで検索したりとか。

星野:そうなんですよ。そういうことをするじゃないですか。でもなんか、瞑想って自分になにが起こってるかっていうのをずっと観察するんですね。観察しかしないんですけど、それだけで十分時間が持つっていうか。そういう経験があって。だからそれはすごいよかったんで、おすすめですよ。

荻上:ああ、いわゆるマインドフルネスですよね。

星野:マインドフルな状態を10日間かけて徹底的に体験するみたいな。

しないを目指すより、ゆっくりした時間を持つ

荻上:そうかー。その、いわゆる疲れたときとか、ストレスを感じたときに何かをするタイプの、いわゆるコーピングと呼ばれるストレス対処法リストっていうものをつくって。でも、それが全部、することなんですね。ただ、そのすることじゃなくて、しないことの時間として自分にようやくマッチしてるものは「ゆっくりと温かいものを飲む」っていうものなんです。で、「ああ、温かいな。ああ、喉に入ってるな。胃があったまってきてるな」とか。あとは足湯をするとかも、まあすることではあるんだけど。足湯をしながらボーッとするという感じなので。日常生活の中でする・しないの割合をちょっとでもコントロールするために、今のあたりのものをちょっとずつバランスを変えようかなとは思ってますね。

星野:うんうん。まあ、そうですね。やっぱり、しないっていうのは難しいと思うんですよね。

荻上:しないは結構難しいですよね。

星野:ただ、やっぱりゆっくりした時間を持つみたいな。やっぱりボーッとして無になるっていうのは、瞑想をしてみて思うんですけど、それは無理で。どんどんどんどん考えが湧いてくるんですよ。で、その考えに流していくっていうのがマインドフルネスだったりはするわけですけど。そうそう。だから、しないを目指すっていうよりもなんか、ゆっくりした時間を持つみたいなことは1個、コツなのかもしれないですね。

荻上:そうですね、私も「しないをしてるな」っていう……(笑)。しないを一生懸命しようとして「今日はゆっくりお茶を飲むぞ!」とか、「今日はちょっとお香とか焚いちゃうぞ」とか。その、いわゆる丁寧な暮らしになるものが本当に苦手なようだったんですけど。でも、それがいいっていうのはわかってるんですよね。だからその心地良いとか、その健やかな生活を送る上では、ストレスを減らすっていうのもそうだけれども、ストレスを受けたときの対処策として自分にマッチしたものと、苦手なんだけども慣れた方がいいストレス対処法みたいな、なんかそういう軸で見直すっていうのが必要なのかなって最近考えてます。

星野:そうですね。

<No.06-03へ続く>

文:みやーんZZ


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SmartHRがはじめる「働くの実験室(仮)」は、さまざまな取り組みを通じて人と企業のこれからを模索するプロジェクトです。社会の変化をしなやかに受け止めながら小さな試みを繰り返す、実験室のような存在を目指します。こちらでは実験の過程を随時公開しています。