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読む、 #ウェンホリ No.07-04「自分が生きやすくなるために、毎日楽しく行動する」

ラジオ書き起こし職人・みやーんZZさんによるPodcast「WEDNESDAY HOLIDAY(ウェンズデイ・ホリデイ)」書き起こしシリーズ。通称「読む、#ウェンホリ」。第7回の芸人・小沢一敬さんとベーシストのハマ・オカモトさんの対談から「自分が生きやすくなるために、毎日楽しく行動する」をお届けます。

「好きを仕事にするって本当に心地良い?」をトークテーマに据えた第7回エピソード。小沢さんは自分が生きてくうえで楽しい環境をつくるために動いているだけで、それを仕事だとは思っていないと話します。そんな小沢さんの言葉に同調するハマさん。2人のトークはどのような結論を迎えるのでしょうか。

<No.07-03から続く>

あんまり「仕事、仕事」言わないほうがいい

小沢:だから「好き」を仕事にしてる人っていうので、当然たぶん僕が憧れたダウンタウンや千原兄弟さんもそうだろうし。でも、いちばん「好き」を仕事にしてる人は誰だろう? って考えると俺はブルーハーツっていうか、クロマニヨンズ。ヒロトとマーシーだと思う。ただあの人はさ、「仕事」って思ってないかもしれない。好きだからずっとやり続けてるだけで、たまたまそれがなんだろう? 生活できるお金になってるけど。あの人たちはきっと、はじめて好きになったときからずっと、好きなことをやってただけの気もするけどな。

ハマ:でももう、それは本当にそうなんでしょうね。なんでそのひと言で、もしかしたら終わっちゃうのかもしれませんね。2人に聞くと。でも、そこまで言い切れるほどのかっこつけはできないですけど。でも、もしかしたら我々も……やっぱり、そうじゃないと小沢さんも、だって何年ですか?

小沢:95年デビュー組だから、27年か。

ハマ:やっぱり根底にある……本当に「仕事だと思っていない」っていうか。そう思ったことはないかもしれないすけど、もはやその次元にならないと一線には……。

小沢:いやいや、一線ではないんだけども。たまたま食べれてるけど、別にこの今やってる生活、暮らしのうえで漫才をつくったりとか、番組に呼ばれて喋ったりとか。どちらかというと、仕事っていうよりは「今日、なにして遊ぼう?」というか。「今日はこういうイベントがある」とか……だから、休みの日の草野球と一緒というか。「今日はこれか。今日はこの人と会って遊ぶんだな」みたいになってるのよ。

ハマ:そうですね。「こういう人たちと会うんだ」って。

小沢:「今日はハマくんとこのラジオブースの中でお喋りしていい日なんだ」とか。だからいまだにいわゆる仕事……漫才とかお笑いっていうのやらせてもらってるんだけど。だから「仕事」とはあんまり思ってないかもね。だって、バンドでツアーを回ったりとか、レコーディングも、仕事なんだけど、どっかで遊びでしょう?

ハマ:そうなんですよ。なんで「仕事でツアー行くんです」とか、言わないっすもんね。ふっと口に出たときに「『仕事で』っていうか……」みたいになっちゃうんで。

小沢:たとえば「ライブで九州に行った」はあるけども、「この間、仕事で九州に行ってさ」とは言わないもんね。

ハマ:そういう言い方はしないですよね。そうなんですよね。まあ、でもそれはやっぱり巡業とか、公演とか。間違いなくお金も動いてますし。人の時間も割いてるから。もちろん「仕事」って呼んでしかるべきなんだとは思うんですけど。やってる側にその言葉がいちばん最初に出てくるか否かっていうのは結構、大きいかもしれないですよね。

小沢:なんか否定的な意味じゃなく聞いてほしいんだけど。なんかさ、日本がそうなのか、俺はあんまり世界のこともわかんないからあれだけど。みんな、真面目というかさ。「仕事なんだから、ちゃんとしないと」とか。たとえば、俺さっき漫才とか「仕事じゃない」って言うけど。「でも、仕事じゃないけどちゃんとやるよ。自分が楽しくなりたいから」みたいなね。「仕事だからちゃんとしないと」とか、「仕事をちゃんとやってる」とか……みんな「仕事、仕事」って言いすぎだなって思うの。1日の1個の予定にすぎないというかさ。

ハマ:そうですね。予定ですもんね。だし、楽しみたいからちゃんとするじゃないですか。自分がすごい楽しいことしたいと思ってるから。で、それを幸運なことに観に来てくれる人とかがいて。しかも、お金払って、時間割いて、楽しみにしてる人とかがいるんだったらなおさら、自分がいちばん楽しくやってるのを見せるのが、あなたの言葉を借りればそれが仕事だと思ってるんだから、それはちゃんとやるよって話になってくるっていうか。だから、そうですね。建前として「仕事なんだから」があまりにもなんか、ちょっと効力を持ちすぎてて。その根元のところがもっとなんか柔らかいっていうか、シンプルだっていうのは思いますね。

小沢:会社でもさ、働いていて嫌な仕事があるとか。たとえば、なんだろう? この書類をこうするとか、「嫌だな」とか思うかもしんないけど。それをやったらさ、会社のことはよくわかんないけど。周りの部署の人とか、上司や同僚が嬉しかったり、楽しかったりすると、自分も楽しくなるじゃん? だから、自分が生きてくうえで楽しい環境をつくるために毎日やってるわけじゃん? だからあんまり「仕事、仕事」っていう言葉で言わないほうがいいんじゃないかなとは思うけどね。

ハマ:うんうん。小沢さんもそうかもしれないし、僕はそうですけど。やっぱりそういう会社で、毎日同じ時間に行って、働くっていう人生を送ったことがないから。やっぱりそんな上から物を言うことはできないけど。でも本当におっしゃったようなことなんじゃないかな? 僕らはそういうふうにやってるよっていう話だと思うんですよ。きっとね。だからそれを「楽でいいな」って言われたら、まあそれはそれでもしかしたら終いっていう話かもしれないけど。今の話で「なるほどな」って思ってくれる人がいれば、ひとついいなとは思いますけどね。

好きという気持ちで能動的に動くから仕事につながる

小沢:さあ、あっという間に時間が来ちゃいまして。

ハマ:ああ、びっくりしました。はい(笑)。

小沢:どうもパーソナリティできないね(笑)。

ハマ:できなくないですよ(笑)。

小沢:あっという間に時間が来ちゃったんだけど。今回は「好きを仕事にするって本当に心地良い?」というテーマでハマくんとお話しましたけど。どうでしょうね? 結論として、好きを仕事にするのはいいことか?

ハマ:「いいことか?」と言われたら、それはいいことですし。みんな、もう本当に考え方なんじゃないかっていうのは最後の小沢さんの話で僕は思いましたけどね。なんか、これを押し付けられて。「なんで他の人がこの業務で楽するために僕(私)がこの書類を時間までにまとめなきゃいけないんだよ?」っていう考え方と、「『お前、これちゃんとできていてすげえな。ありがとう』っていうふうに言われることで自分が楽しいのか、それとも「やってやっている」ぐらいの感じでやるのかっていうのは大きい違いじゃないですか。まあ、すごい偉そうに言っちゃってるけど。だから、その好きっていう気持ちで能動的に動くっていうことが仕事につながるっていうことはいいことだと思いますね。

小沢:だから自分が毎日生きやすく……自分が生きやすい環境をつくるために毎日、生きるといううえで、その仕事への考え方もね。

ハマ:いや、だってもう本当、考え方ひとつですよ。あんな重たい木を持って。鉄が4本張ってあって。「こんなの、嫌だな。重いのに、毎日毎日……」って思っていたら、続けられないですよ(笑)。

小沢:ギターの倍、重いもんね(笑)。まあ、倍とは言わないけども。

ハマ:本当に。「なんでこんなこと、やんなきゃいけないんだろう?」と思ったら、そりゃあ、別に音楽だろうが、デスクワークだろうが、同じですよ。続けられないですよ。

小沢:うん。こっちだってさ、喋って喋って。喋れば喋るほど、笑いが減っていってさ(笑)。

ハマ:そんなことはないでしょう?(笑)。まあ、でもそう考えたらしまいだっていう話ですよね?

小沢:そうそう。まあ、うまくいかないときは「もう嫌だな」っていう日もあるけど。

ハマ:もちろん、もちろん。人間ですから。

小沢:そのへんの話とかもまた次回、しましょう。

ハマ:そうですね。はい。

小沢:今回のゲストはOKAMOTO'Sのハマ・オカモトくんでした。

ハマ:ありがとうございます。

小沢:次回もよろしく。

ハマ:お願いします。

<書き起こし終わり>

文:みやーんZZ


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