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【動画書き起こし】「WORK DESIGN AWARD」から探る、働きやすさの最前線

本記事は情報保障のために、働き方がテーマのアワード「WORK DESIGN AWARD」の2022年を振り返る動画を書き起こしたものです。

動画は以下よりご覧ください。


書き起こし開始

導入パート

(テロップ)
今年、都内のある会議室で“働き方”についての白熱した議論が行われていた


最終選考を終えた審査員のコメント

(伊藤 羊一:Zホールディングス株式会社 Zアカデミア学長/武蔵野大学アントレプレナーシップ学部 学部長)
古くさいものって全部取っ払って、 新しいことっていうよりも社会とのつながりっていう、社会の最前線を持ってくることが大事。

(浜田 敬子:ジャーナリスト/前Business Insider Japan統括編集長/元AERA編集長)
フリーランスの人に対して保障もなくセーフティネットもない人たちがすごく多いんですね。この問題っていうのは本当に大きいです。

(副島 智子:株式会社SmartHR 執行役員/SmartHR 人事労務 研究所 所長)
社員の健康に対して課題感を持って取り組みをされるっていうのは、すごくいいなというふうに10人以下の会社でこういう事も考えていくっていうのはすごく良い取り組みだなというふうに思いました。

(龍崎 翔子:水星, Inc.代表/CHILLNN, Inc.代表/ホテルプロデューサー)
働きやすい環境だったりとかをつくれたりとか、より働くにおいて必要な情報を集めることができる。これはなんかうちの会社もまねしたいなって結構思ったりもするので。

(岩嵜 博論:武蔵野美術大学 クリエイティブイノベーション学科 教授/ビジネスデザイナー)
学校の問題ってすごく難しい。でも教員も部活動までちゃんとやっぱり指導したいみたいな。一方でブラックとかって言われてしまっているというのは制度的に解決することはなかなか難しいと、クリエイティブに解決しないといけないという創造的な解決がやっぱりここには見られるというのは非常に大きい。

(テロップ)
日本の「働きやすさ」を、前に進める

(テロップ)
WORK DESIGN AWARD

WORK DESIGN AWARD の紹介と意義

(副島 智子)
今年は7つの部門をご用意していまして、ワークスタイルだったりとかキャリアだったりとか。各部門に対してその企業の課題を特定していただいて、それに対してどんな取り組みをして、どんな成果があって、というところを皆さんに知っていただくことで、自分の会社だったらどんな取り組みができるだろうと言うような感じで色々考えていただく、きっかけをもっていただくためのアワードになっています。

(龍崎 翔子)
提案に対してどれも優れていて誠実なものだと思うんですけど、この賞として何を良しとするのかというところを話し合う意味での共通認識がすごい取れたのかなっていうふうに思っています。

(岩嵜 博論)
新しい働き方ってどういうことなんだろうっていうことを、かなり真剣にアワードの審査を通じてディスカッションすることができて、グランプリのものがですね未来の働き方に対してある種の大きなメッセージを持っているものとなったのではないか、と思っています。

授賞式の様子

(テロップ)
授賞式 2022年11月10日

(伊藤 羊一)
去年はね、なんかこう「わ〜祝おう」みたいな感じで思ってたんですよ。今年はなんかそうじゃないな、「皆戦いに行くぜ」みたいな、「頑張ろうね」みたいな。そんな感じの、決起集会みたいになりたい。

(浜田 敬子)
みなさんが働き方とか、どうやったら一人ひとりが尊重される社会になるのか、みたいなことを考えるきっかけになればいいなと思っています

受賞者インタビュー

(ワークスタイル&プロセス部門賞 一般社団法人 日本芸能従事者協会)
芸能従事者って夜も関係ないですし、24時間働いている人もいるし。
役所に行けとか、手続きに来てくださいというのはちょっと合わないかなと思って。
ライフスタイルに合わせてインターネットで入れるように仕組みを作ったんですが、安全研修をして、フリーランス同士繋がれるっていうことに喜びを感じてるという声もいただいたのでそれはとても嬉しいです。

(ニューカルチャー部門賞 株式会社カミナシ)
当社、人数が増えてきたりメンバーのバックグラウンドが多様になってきて、僕らがどういう世界に向かっているのかみたいなところを語りきれていないし、認識を合わせきれていないな。
そんな中で、経営陣含めて結構普通なことをあまりしたくないという遊び心というか天の邪鬼気質なところもある中で、SFプロトタイピングというものを実際にやってみて知って。こういう手法が、今考えているビジョン策定に使えるのではないかというふうに思ったことが最初のきっかけですね。

(ダイバーシティー&インクルージョン部門賞 株式会社アクティベートラボ)
日本は障害者雇用率という法律に則って、通える人材、もしくは内部疾患でそんなに配慮がすることがない人を雇っているという現状を知って、障害者雇用翻訳システムを開発して世の中に出した。

(コンテンツ部門賞 うえはらけいた/マスナビ)
広告会社を志望する人がちょっと減ってきているという傾向があるので、的は外さないまでも、もう少し働いている人とか、仕事している人とかが読んでも楽しめたり広告業界と違う所で働いている人も共感してほしいような内容にしたいなという気持ちがあったので、結構難しかったかなと言うのがありますね。

(パーソン部門賞 映画監督 是枝裕和)
日本の映画産業と映画文化を持続的に発展させていくための機関の設立を求めるという、そういうことを主旨とした団体。声を受け止める受け皿がないんですよ。
全体を見渡しているポジションの人がいない。リーダーもいない、実は。
この日本の、もしくは映画の未来をどういう方向性に向かわせるのがいいのか。そのためには何が足りないのか。10年先、20年先を考えて前へ進もうとしている人が見当たらない。
なので、やるしかない。

(グランプリ&キャリア部門賞 学校法人 新渡戸文化学園)
「自分で国や社会を変えられますか」という質問をですね世界9カ国の18歳にするんですね。日本はですね18%しか「はい」と言わなかったんですよね。
1位がインドなんですけど、インドは83%が「できる」と言って日本と真逆の結果で日本がダントツでビリなんですよね。
日本の18歳が今そういう状態になっているのはやっぱり学校教育の課題が大きいんじゃないかな。やっぱり学校に来て、お家に帰ってという毎日の繰り返しで、出会う大人は先生お家では親とだけと接して受験対策をする中高時代を過ごしただけだと、やっぱりその18%になっちゃうのかなということを思って。このあたりが大きな問題意識としてあって、未来の学校ってみんな「こういうのを作りたい」と思っているのがあるかもしれないけど、実際に誰かが作らないとなかなかできないんで、じゃあそこをうちがファーストペンギンになりましょうという話ですね。

審査員のコメント

(龍崎 翔子)
働いてどういう価値を生むかとか、どういうふうに働くかってところがその人の人生にダイレクトに繋がってくると思うので、ご自身が納得できるお仕事飽くなき探究を続けることがすごく大事なのかなと思っているので。ぜひ一緒に良い働き方をもっと模索していけると良いなと思っています。

(岩嵜 博論)
働き方をデザインすることが社会をデザインすることにつながってくるんだろうなというふうに思うので、みなさんのやられていることもですね、そこにつながっているという考え方でぜひ新しいことにどんどんチャレンジしていっていただければというふうに思います。

(浜田 敬子)
無理だ、と思わなくてどんどんどんどん新しいことにチャレンジしていく。それは働き方もそうです、企業の中での制度とかを新しく作っていくとかそういうことも含めてですね、今すごく可能性も広まっているような時代になっているのかな、とは思います。

(伊藤 羊一)
常識というのを打破することは意識している。だから、「働く場所自由」とか「働く時間自由」とかってなっているし、そういうものが取り払われた以上自分の本能と直感に従ってやりたいように生きる。そうすると「いろいろできるじゃん!」みたいなことがどんどん明確になっていく。

(副島 智子)
働きやすさというのは個人だけの問題ではなくて、会社全体だったり、社会に対しても働きやすいっていうのは貢献していけるんじゃないかな、と思いますので、一人ひとりが働きやすさってなんだろうということをもっともっと考えていろんな声をあげていける社会になったらいいなというふうに思っています。

(テロップ)
日本の「働きやすさ」を、前に進める

(テロップ)
WORK DESIGN AWARD

書き起こし終了


2022年の受賞取り組み内容について、より詳細をご覧になりたい方はウェブサイトの受賞結果ページをご覧ください。


2023年度も6/22(木)よりウェブサイトを公開し、働き方をアップデートした取り組みの公募を開始しました。以下2部門で応募を受け付けており、応募の締切は8/3(木)18:00です。

  • ACTION部門

    • 企業などの組織や団体、個人の働き方を前進させることに貢献した取り組み・活動・制度・組織文化の創造など

  • PRODUCT部門

    • 働き方の課題解決や働きやすさを前進させることに貢献したプロダクト・サービス・コンテンツなど

応募要項などはウェブサイトをご覧ください。

たくさんのご応募、お待ちしております!